【介護】なぜ介護職なのか?【転職】
今回の寄稿者さま

ペンネーム:ホーリー

プロフィール:介護職員歴約20年。有料老人ホームの介護職員を経て、現在は管理職に従事。

介護未経験者の多くは「介護はきつい、汚い、危険」というイメージを持っています。

それらは、正しい認識である一方で、角度を変えるだけで別の見え方があるのも事実です。

今回は、その別の角度についてお伝えします。

介護職を続ける理由

先に、結論をお伝えすると、介護職は「やりがい」を実感できる仕事です。

 

なんだ、やりがいか・・・と感じた方も多いと思います。

 

しかしそう感じた方の中で、顧客から「心から感謝されたと実感」できた方はどのくらいいるでしょうか?

 

介護職は、顧客である利用者に寄り添い、時には家族もやりたがらない様々な援助をします。

その中で、心のこもった感謝の言葉や深々とお辞儀をされる態度を取ってくださるご利用者もいます。

そのような感謝の言葉や行動は、介護職員のモチベーションに繋がるだけではなく、自己の肯定感を高めてくれます。

昨今、コロナの影響もあり、リモートワークや、業務効率化の為のICT化が殆どの分野で取り入れられ始めています。

 

そういった流れに反対するわけではありませんが、人との関わりが希薄になるにつれ、他人との繋がりもどこか希薄になるのを感じる方は多いのではないでしょうか?

例えば、コミュニケーションという点において、現在の最先端技術をもってしても「会う」に勝るコミュニケーションツールは確率されていません。

 

そういった点で、介護とは、希少な職種と言えます。

 

介護職から見える、やりがいの先にあるもの

長年、介護職を務めている人の中には、利用者からの感謝の言葉や行動により、自己肯定感が高められ、仕事のモチベーションだけでなく、普段の生活にも誇りを持って過ごされている方が多くいます。

 

介護は、他人がやりたがらない仕事であるからこそ、それを仕事として行っている自負も勿論もあります。

しかし、それ以上に、それらの仕事の結果を、タイムリーにかつダイレクトに相手から感謝されることは、自尊心が高められ、自己の肯定感に直結します。

 

文明が進むにつれ、人と人との関わりが希薄になり、自己の存在感ですら薄く感じられてしまう昨今において「己の存在感」を確認できるのが介護職といえます。

そういった点で、介護は、低賃金で大変な仕事ではありますが、魅力的な仕事とも言えます。

 

インターネットで「介護職」や「介護現場」で検索すると、ネガティブな内容が多く散見されます。

しかし、それでも現場で長きに渡り働いている現場職員の多くは、上記の理由で介護職を続けています。

 

介護職は出戻りが多い?

無論、介護職は退職者も多く、人手不足であるのも事実です。

しかし、実はその先があります。

 

ほとんどの退職者は、同業種に転職するか、「異業種に転職」することになります。

実は、その「異業種に転職」した人も最終的にはまた介護職に戻ってきます。

再度、介護職に就いた人に、その理由を直接訊いたところ「介護職に戻り、給料は低くなったが、やりがいが忘れられなかったから」とのこと。

 

未経験者には、毛嫌いされがちな介護職ですが、その一方で、それだけ魅力的な仕事であるともいえるのでしょう。

< 了 >

 

※本記事は個人の体験談をもとに作成されております。
※健康法や医療・介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず公的機関による最新の情報をご確認ください。
※記事に使用している画像はイメージです。

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